多発性筋炎・皮膚筋炎とは?
多発性筋炎・皮膚筋炎(PM/DM)は筋肉に原因不明の炎症が起きる病気で、筋力低下や筋肉痛などが特徴です。
特定の皮膚症状を伴う場合は皮膚筋炎、伴わない場合は多発性筋炎と診断されます。女性に多く発症し、家族内発症はまれです。臓器にも障害を及ぼすことがあり、自己免疫疾患の一つとされます。この疾患は厚生労働省によって「指定難病」として認知されています。
症状について
- 筋肉の症状
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筋肉が障害されることで疲れやすくなり、筋力が低下します。特に太ももや二の腕、首などに現れることが多く、飲み込みにくくなる場合もあります。
- 皮膚の症状
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特徴的な皮膚症状として、「ヘリオトープ疹」や「ゴットロン丘疹」などが挙げられます。日光や物理的な摩擦によって皮疹が発生することもあります。
- 関節の症状
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関節痛や関節炎が発生することがありますが、軽症が多いとされています。
- レイノー症状
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手足の指先が寒冷時に変色する現象で、軽症が一般的です。
- 呼吸器の症状
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間質性肺炎の合併症として、咳や呼吸困難などが発生することがあります。
- 心臓の症状
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心臓の筋肉の障害により、不整脈や心臓の力の低下が起こることがあります。
- その他の症状
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発熱や全身倦怠感、食欲不振、体重減少などの全身的な症状がみられることがあります。